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「北風型と太陽型の教育」
「イソップ物語」に、北風と太陽が「どちらが先に旅人のマントを脱がすことができるか」という勝負をした話(北風と太陽)があります。 北風は力一杯吹き付けてマントを吹き飛ばそうとしますが、旅人は寒さを嫌ってマントをしっかり押さえてしまい、失敗します。 続いて太陽が優しく照りつけると、旅人はポカポカしてきて、自分からマントを脱ぎました。 教育は、大きく北風型と太陽型に分けられます。 北風型は、子どもに厳しく接して「叱って伸ばす」教育です。太陽型は、子どもに優しく接して「しっかり説明して心を動かす」教育で、日本では北風型、アメリカでは太陽型が多いようです。 日本の子どもは「おとなに叱られたくないから」という理由で練習に取り組むケースが多く見受けられます。けれども、アメリカでは「おとなに褒められたいから頑張る」という子どもが大半です。 人間が誰しも持っている基本的な欲求のひとつに、「他人から認められたい」という欲求があります。特に親や先生のように「認められたい」と思っている存在から褒められると、子どもたちは「褒められたいから」とポジティブな気持ちになり、何にしても上達が早くなります。 北風型の「怒られたくないから」というネガティブな姿勢では、好きなことにも夢中になれなくなります。子どもを成長させたいという気持ちはアメリカでも日本でも同じでしょうが、「褒めて伸ばす」アメリカ式と「叱って伸ばす」日本式とでは、伸びしろがまったく違います。 おとなの顔色を伺いながら命令されたことを素直に続けても、そこそこのレベルまでは達するでしょう。でも、好きなことに夢中になり、そこに褒められたいからというポジティブな気持ちが加わり、子どもが自分から気づいて行動をすると、そこには底知れない可能性が広がります。 しかし、何でもかんでも褒めるだけで100%うまくいくとは限りません。褒め続けているとそれが当たり前になり、「褒められたいから頑張る」というピュアな気持ちが薄らいできます。ですから、叱るときはきっちり叱ることも大切です。 コンディショニング・コーチ 立花龍司著「一流の指導力」より (ishii morio) ▲
by kamonomiyamini
| 2013-01-31 22:48
| 指導者関係
「ライバルに勝てないときのメンタル」
あなたにはライバルがいますか?バスケットをしていて特定の誰かを意識するのは、珍しいことではありません。 桜木と流川のように同期の違うポジションの選手だったり、同じポジションの先輩だったり、違うチームのマッチアップ相手だったり、そういったライバルとも呼べる相手は、自分のやる気や負けん気を引き出してくれる貴重な相手だといえます。 しかしながら、彼らを意識するあまり自分のプレイを見失ったり、バスケットが楽しくなくなってしまうケースがあるのも事実です。 特に、ライバルになかなか追いつけない、または打ちのめされてしまったときのダメージはかなり大きなものがあります。 そこで、ライバルに勝てないときにどう考えればいのかについてまとめてみました。 ①勝ち負けという基準を見直す 自分とマッチアップ相手の得点を比べて一喜一憂することはよくあることです。しかし、そもそもバスケットボールという競技で、個人同士の勝ち負けはありません。 誰が何点取ったから誰の勝ちということはなく、チームとチームの勝負で判断されるものなのです。ですので、あなたが何点とってライバルが何点とったというような判断基準では、バスケ選手としての実力が測れたことにはなりません。 20点とった選手と15リバウンドとった選手のどっちが優れているかを論じることが出来ないようにです。ですので、自分とライバルはどっちが勝っているかという判断をすることをやめてみましょう。 ②チームというものを考える 同じチームのライバルに負けていると感じることも当然あるでしょうが、ここは一つ発想を変えてみましょう。 例えば試合に出てコンスタントに5点入れる選手と、チームを盛り上げて的確にアドバイスをする選手ではちらが優れているでしょうか。当然、前者だという人もいるでしょうが、後者がいないことでそのチームが試合を落とすこともありえます。 バスケットはメンタルなスポーツだからです。 このように、選手がどの程度チームの勝利に貢献しているかを正しく評価するのはかなり難しいことです。ですので、どちらがチームに貢献してるかを自分で勝手に決めてはいけません。 くり返しますが、選手ごとに役割があり、バスケットの勝敗はチームの勝ち負けだけで語られるものなのです。 ③評判をもとに勝ち負けを決めない ①と②で述べたようなことは、多くのバスケ選手が共有している考え方とはいえません。 ほとんどの人は無意識に、選手の格付けや比較をしてしまっているものなのです。ですので、バスケットをしている限り、こういった他人の評価にさらされることは仕方ありません。 肝心なのは周りの評価に惑わされて、自分と他人の比較の中で、気持ちを落ち込ませたりイライラしたりしないことです。 「あいつの方が周りから評価されている」という気持ちで自分を嫌な気持ちにしないことです。 もし、自分がめげそうになったときは、①と②のことをもう一度自分にしっかりと言い聞かせてください。他人に何を言われようと、自分のプレイを貫く決意を持つべきです。 ④特定の分野ならば努力次第で勝つことが出来ると知る バスケットは個人の優劣を競うものではなく、また、総合的なバスケ能力は競えるものではありません。 しかし、得点やリバウンドなど、ごく限られた数字の残る特定の分野であれば、ライバルと競うことは可能です。 曖昧な総合的な能力でなく、こういった数字の部分でライバルに勝ちたいのであれば、方法はあります。 こういったプレイそのものが成功するには理由があり、その理由を突き詰めていけば努力する方向は見えるものだからです。 そして、その方向への努力を必死になって行えば、相手よりリバウンドをとったり、シュートを決めることは不可能ではありません。 大切なのは、ライバルをリスペクトしすぎて、あいつには勝てないと無力感に苛まれたり、やる気を失くしたりしないことです。 特定の分野でライバルに勝てずに落ち込んだときは、必死になって知恵を働かせて、勝つ方法を探しましょう。 ⑤希望を持ち続けて自分を信じる 今まで言ってきたことは全てあなたのやる気を守るためにあります。ライバルに負けたり、うまくいかないときは誰にだってあるものです。 そこで腐ってしまっては、バスケットの魅力を存分に味わうことなど出来ません。惰性と苦しさの中で練習することになってしまうからです。ですので、いつかは自分の思い通りの結果が残せるというポジティブな未来を思い描きましょう。 そうすることで、毎日充実した気持ちで、かつ一生懸命に練習でき、結果的に実力は伸びて、その日もそれ以降もバスケットが楽しくなるはずです。 人生と同じで、バスケットで打ちのめされることは誰にでもあるものです。そこでうまく自分の気持ちをコントロールして楽しい気持ちになれたほうがいいですし、こういったコントロールもバスケ選手としての能力の一つでしょう。 打ちのめされたときに大切なのは、ライバルを意識しすぎることではなく、自分がどうすればバスケットに気持ちよく打ち込めるかを知ることなのです。 「あなたがバスケットボールで全国大会に出られない理由」より (ishii morio) ▲
by kamonomiyamini
| 2013-01-30 23:46
| 選手、気持ち
「ポジティブな指示の効用」
ネガティブな指示とポジティブな指示が与える影響の違いについて、野球選手を対象とした興味深い実験があります。 少年野球で同じくらいのレベルの選手たちを20人集めて、10人ずつの2つのチームに分けて守備練習をしました。 Aチームには、「エラーするなよ。エラーしたら次の試合には出さないからな」というネガティブな指示を出します。 一方でBチームには、「ゴロはバウンドが高くなるところではなく、バウンドがいちばん低いところで取ろうね」という「○○しよう」というポジティブな指示を出します。 さらにBチームには、「できないことが恥ずかしいのではなく、やろうとしないことの方が恥ずかしいのだから、思い切ってやってみよう。思い切ってチャレンジしたときの失敗は、どんどん上手になるために必要なことだから、とにかく思い切ってやってみよう」と気持ちがポジティブになる言葉をかけてあげます。 ミーティングが終わったら、ボールが取れるか、取れないか、フィフティ・フィフティという際どい所にノックしてボールを転がします。AチームもBチームも、子どもたちは真剣に守備練習に取り組みます。 そこで測定するのは、エラーの数ではありません。比較したのは、AチームとBチームの選手がボールを捕球するまでに要した歩数です。 その結果、「○○するな」という指示をされたAチームの選手と比べて、「○○しよう」というコーティングをしてもらったBチームの選手は、平均で2歩歩数が多かったのです。 「たった2歩の違いか」と思わないでください。常に2歩歩数が多い状態でポジティブに練習した子どもと、同じ期間をずっと歩数が2歩少ない状態でネガティブに練習をした子どもを比べると、1週間、2週間、1ヶ月、半年、1年と時間が経つにしたがって、大きな差がつくことになります。 ネガティブな指導をするコーチについた選手と、ポジティブな指導をするコーチについた選手を数年後に比べると決定的な差がつきます。 野球だけでなく、いろいろなスポーツのトップレベルの選手たちに、子ども時代の話を聞いてみると、100%確実に「○○しようね」という指導を受けています。 持って生まれた才能の差もあると思いますが、常に2歩多い状態で練習するかどうかも、生来の才能を花開かせる上で重要な意味を持っています。 コンディショニング・コーチ 立花龍司著「一流の指導力」より (ishii morio) ▲
by kamonomiyamini
| 2013-01-30 00:21
| 指導者関係
「伸びる選手と伸びない選手の違い」
コーチをしていく上で、選手の行動や言葉で気になることがあるとメモに残していくと、選手から得られた体験や情報が自分を成長させてくれます。 そういう体験から、伸びる選手というのは目標の設定が上手なのに対して、目標の設定が下手な選手はたとえ素質があっても伸びにくいのです。 「こうなりたい」という理想の姿が描けているのに、忙しい毎日を過ごしていると目先のことをこなすのが精一杯。夢の実現に向けて第一歩が踏み出せない・・・。そういう人は少なくないと思いますが、それは伸びない選手のパターンです。伸びる選手は、いきなり遠い理想像に向き合おうとするのではなく、まずは手が届く目標の達成を最優先させています。 夢をあきらめずにコツコツと努力を続ける姿に感動を覚える人は多いでしょう。でも、それが報われない努力だとしたら、努力の方向性を軌道修正して夢の実現に近づけてあげるのが、コーチとしての役目です。 頑張れば達成しそうな目標に対しては、人は意欲的にチャレンジしようとします。でも、あまり高いところに目標を定めてしまうと、意欲が低下して目標達成のための第一歩が踏み出しにくくなるのです。 手の届く範囲内に当座の目標を置きながらも、最終的な志を高く持つことは絶対に必要です。そうでないと伸びしろが小さくなってしまいます。 (ishii morio) ▲
by kamonomiyamini
| 2013-01-29 21:12
| 選手、気持ち
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指導の要訣
「指導の要訣」
要訣(ヨウケツ)とは ①肝要な秘訣 ②大事な奥の手 ③奥義 もっと分かりやすい意味は、「それを行う要領(やり方)のうち、最も重要な事項をいう。」とあります。 特に私の仕事がら、指揮官が肝に銘じるべき指揮の要訣があります。それは以下のように書かれています。 『指揮の要訣は、部下を確実に掌握し、明確な企図のもと、適時適切な命令を与え、その行動を律することにある。この際、部下に対し、その能力を十分に発揮できる余地を与えることが必要である。』 この解説として、以下のように述べています。 『これは、指揮の要訣を簡明に記述したものである。「部下に対し、その能力を十分に発揮できる余地を与えることが必要である。」とあるが、そこには、部下の地位・能力及び状況に応じてという前提があることはもちろんである。 ここでいう、余地とは部下が与えられた命令の範ちゅうで、部下に、行動できる自由裁量の余地を与えること、それによって、組織の硬直性を避けるもの。ただし、細事に拘でいせずとして、部下まかせの行動を意味するものではない。 その結果の責任は、あくまでも指揮官にあることは申すまでもない。』 さて、この指揮を指導に読み替えて、『指導の要訣』とした場合には、以下のような事項になるのでしょう。 ●選手を確実に掌握 選手の身体能力、 理解力、耐久力、向上心、性質、生活態度、育った家庭環境、生い立ち、バスケへの想い、これらをノートにして、最終的にはコーチの知識として、ひとりひとりを掌握すること ●明確な企図のもと 指導したいことを選手に明確に伝える。 技術のこと、メンタル、教養、モラルなどまで、コーチの考え、コーチの価値観、コーチが求める人としてのあり方など。これらを、具体的にわかりやすい言葉にして、しかも簡明に表現して選手に伝えること。 コーチは多くの経験から、抽象的な表現をしがちだが、それでは、選手達の理解の仕方が異なってしまう。 そのため、語る言葉は選手の立場に立って 全員が同じ意味として理解できるものでなければならない。 練習の目的、今回の試合の目的など、選手がしっかりと理解できるように伝えることをしなければ、指導する者としては失格であろう。 ●適時適切な命令を与える このためには、まず指導する者が、指導する能力を磨かなければならない。それは、常に敏感に選手の気持ちや、身体の異常などに心を配り、誰よりも早く感じるくらいの心懸けが必要であろう。 また、たくさんの知識を持ち、その知識をひけらすことなく、チームや選手の適性にあったことを取捨選択して指導し、それ以外は、自分の引き出しにしまっておくことが大切であろう。 さらに、常に集中させることは、もちろんだが、そのような中で、激励する、指導者自身が熱中することが大事だろう。そして、選手に希望を持たせること、希望があれば多少の苦しみも耐えられる。 指導者として選手達に、ハッキリと目標を示し、それを持たせて、やる気の出るような助言をすること。 選手を信じること、選手は「信じられている」と思えば、その想いに必ず応える努力をする。それは、必ず結果となることを信じてやること。 忍耐強く指導し、あきらめることなく信じることが、選手を成長させる。最後に、『最後まで絶対にあきらめない』ということを徹底すること。 ひとつくらい、集中できないプレーがあっても仕方ないと思わせない。 自分を越えて行こうとする自分に対する厳しさ。同じ目標を共有する仲間に対する熱い想い。それを求めた指導に心懸けなければならない。 以上が、私が想う指導の要訣です。 やっぱりミニバスのブログより (ishii morio) ▲
by kamonomiyamini
| 2013-01-29 01:26
| 指導者関係
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活動組織と指導者
「活動組織と指導者」
<活動組織> 1 指導理念がしっかりしている 2 子どもたちへの指導方針がしっかりしている 3 子どもたちが楽しく活動している 4 子どもたち主体の活動運営である 5 指導者間での考え方が一致している 6 指導者・子ども・保護者でコミュニケーションがとれている <指導者> 1 子どもが好きである 2 情熱がある 3 子どもの良さを賞賛できる 4 礼儀正しく、モラルを持っている 5 忍耐力があり、子どもの目線でみれる 6 子どものレベルを知っている 7 寛容である (ishii morio) ▲
by kamonomiyamini
| 2013-01-28 22:23
| 指導者関係
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大丈夫!
「大丈夫!」
人は、「大丈夫!」と言われると安心するものです。それは「大丈夫」という3つの文字には、それぞれに「人」という文字が入っているからです。 つまり、人間は一人ではなく、たくさんの人に支えられて生きているということで、そのことをしっかりと受け止めることが大切です。 「がんばれ」という言葉もありますが、「大丈夫」=「できる」ではないかと思います。 「自分は大丈夫」と言うのは、自分は問題なくやり遂げることができるということです。しかも、そう思ってくれている人が周りにもたくさんいるということです。 チームメイトや家族が、下を向いていたら、「大丈夫!」と言いましょう。みんな前を向いて、安心して進めるでしょう。もちろん自分に対しても同じことが言えます。 (ishii morio) ▲
by kamonomiyamini
| 2013-01-25 22:19
| ishii morioの独り言
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自分を認める力
「自分を認める力」
バスケットボールがうまくなるには、バスケットボールをして充実感を得るには、日々をどういった心構えで過ごすかがとても大事なことになります。 物事一つひとつの受け取り方が、集中力や想像力など、練習への取り組み方を大きく左右する要素に影響を与えるからです。 正しい心構えの中でもとりわけ重要なのが、自分を肯定できるかどうかです。 自分がしていることや自分に起こったこと、自分が出した結果などを否定するか肯定するかで、人間のモチベーションは様変わりしてしまうものです。 日々の成果や充実感を高めて生きるために、自分のことを肯定し続けるのは、コツを掴めなければ難しいものです。人間の気持ちというのは些細なことで上下しやすいものですから。 そこで、自分を認めるためにはどういう考え方をすればいいのかをまとめてみました。 ①自分が出来ることに満足する 実力が伸び悩んでいるように感じる時期というものは誰にでもあるものです。 以前は成功したプレイが出来なくなっていたり、期待していた成果を出せずにいると、自己評価というものはついつい低くなりがちです。 自分は上手くないんだと思い込んだり、自分が価値のない選手だと思ってしまったりするものです。 そういった心理でバスケットをしても楽しいわけがありませんし、上達に必要な練習への情熱も薄れがちですね。 そういうときは、まず自分の出来ることに目を向けましょう。レイアップでも単純なパスさばきでも、いつもやっているプレイで構いません。 今は簡単なプレイだと感じても、昔のあなたには出来なかったプレイです。それが出来るということは、一歩一歩確実に成長してきたということですし、そういったプレイを出来るようになった自分をまずは認めてあげることです。 今の自分は理想の自分ではないかもしれませんが、そもそも理想を抱く時点で現状への不足感があるということですから、長い間理想を見過ぎてはいけません。 現状の自分の技術を愛し、一つひとつのプレイの成功を喜ぶことが、自分を認め、上達へのよいモチベーションを得るコツの一つです。 ②自分が周りにどういった影響を与えているか、与えられるかを考える 自分が周りからどのような評価を得ているかを想像することは、メンタルに大きな影響を及ぼします。 プレイ中のミスが多く、雰囲気が悪くなると、自分はチームのお荷物なのではないかと思ったりもします。 コーチにあまりに怒られると、自分は話にならないくらい下手なのだと思って落ち込んだりもします。自分がいなければチームメイトが困る場面が多いことや、期待しない選手に怒るコーチはいないということも忘れてです。 自分を認めるためには、まず自分が周りにとっていい影響を与えていること、いい影響を与えられる存在であることを確認しましょう。 バスケットは、チームスポーツであるという単純な事実をとっても、あなたのパスや走りがなければ生まれないナイスプレイもたくさんあります。チーム全体と個人個人の実力向上に、誰しもが役立っているのです。 練習する人数が少ないと活気が出ず、つらい練習になってしまったりもしますが、あなたが声を出すことで元気と集中力が生まれます。 人間は、人間にとって素晴らしい影響を与えることが出来る存在なのです。こうした点はよくよく探して挙げればキリがありません。 プレイヤーとしても共同体としても、ちょっとしたプレイでも人生の友人としても、一人ひとりは誰かにとって素晴らしい存在なのです。 このことをよく理解していれば、些細なことで落ち込むのを避けられるでしょう。 まず確認すべきは、自分が周りの人間にどういったポジティブな要素を提供しているかを、前向きに考えてみることです。後ろ向きでネガティブな姿勢はバスケットボールには邪魔ですので、今すぐに捨ててしまいましょう。 ③あらゆる出来事は訓練であり、失敗は成功へのプロセスだと考える バスケットに限らず、日々の生活をしていると色々なことが起こるものです。自分の気持ちを落ち込ませるような出来事や、やる気を奪われるようなことは、たくさん転がっています。 そういったモチベーションの危機に見舞われながらも、自分のことを認めてバスケに真剣に集中するには強い気持ちが必要です。 そのために必要なのはあらゆる出来事を訓練だと思い、失敗の全てを成功へのプロセスの一部だと考えることです。気分が落ち込んでいても、それは気分が落ち込んだ中で練習が出来るかの訓練です。 大きな怪我をしても、それは自分がモチベーションを保ち続けられるかの訓練です。ライバルに負けそうでも、そこでめげずに努力し続けられるかの訓練なのです。 そういった訓練を積んだことがあるというのは、自分が今後バスケットを続けていく上で、かけがえのない財産です。 失敗についても同じことが言えます。「あのときの失敗があったから、今の自分がある」と言える瞬間が、未来のどこかに必ずあると信じるのです。 こうした信じる気持ちがなければ、失敗は全て単なるダメージとなってしまい、ダメな自分のことを認めることは難しくなるでしょう。 何か自分が嫌になるような状況にあったときは、未来を思い浮かべることを強く意識してください。 以上が自分を認めるためのコツですが、共通するキーワードは「自信と希望」です。 いつでも自分を認めるというのはそれほど簡単なことではありません。バスケットをしていれば色々なことが待ち受けるからです。 いつでもいい未来を信じ、自分の可能性を信じることが、自分と自分に起こったことを肯定する上でとても重要です。 いやーな気分でバスケットをしてはいけません。そういうときは、そういう気分から自分を救うために努力を惜しまないようにしましょう。 「あなたがバスケットボールで全国大会に出られない理由」より (ishii morio) ▲
by kamonomiyamini
| 2013-01-25 18:38
| 選手、気持ち
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反省と後悔
「反省と後悔」
あなたは何かに失敗した時、反省する方ですか?後悔する方ですか? 次に成功するためには、失敗の原因になったことを繰り返さないことですから、反省することは必要です。 それでは、後悔はどうでしょうか?言葉のとおり後ろ向きに悔やむことはいいことではないでしょう。 また、後悔した時に、誰かに話したくなることはありませんか?実は、相手に言ってもらいたい言葉があるからです。「仕方ないよ」や「しょうがないよ」です。この言葉は安心感を与えてくれます。 しかし、それで前向きになれる訳ではありません。慰められて安心しているだけで、状況が変わる訳ではありません。 反省は「なぜ、こうしなかったんだ」と自分に問いかけることができます。そうすると「次はこうするぞ」と前向きな言葉が続きます。 失敗を次につなげていくことが、成功への近道です。 「反省はしろ!後悔はするな!」です。 (ishii morio) ▲
by kamonomiyamini
| 2013-01-25 12:33
| 選手、気持ち
「トレーニングとコーチング」
トレーニングというと筋肉トレーニングや持久走など、身体機能を上げる練習にばかりに目がいきがちです。しかしながら、バスケットの練習というものは全て身体を使う以上、身体トレーニングの一面を必ず持っているものです。 身体と技術の両方を鍛えることが練習なのです。そこでコーチは、チームを強化するために色々な練習方法を考え実行します。 ここで多くの指導者に欠けるのが、どうコーチングするかという視点です。 バスケットはただ辛い練習をすればうまくなるというものではありません。練習をどのように捉え、どのような考えのもとに実行していくのかという視野を選手たちが持たなければいけないのです。そして、それを選手にもたらすのは、的確なコーチングなのです。 強豪チームの練習方法は雑誌にたくさん載っていますが、それを真似しても強いチームは出来ません。どこをどう意識してどうするかという視点が書いていないからです。 例えばタップランのトレーニングにしても、主に鍛えたいのはスタミナなのかジャンプ力なのかハンドリングなのか。そういった視点を欠いたままのトレーニングは無意味です。 そこで、トレーニングの際のコーチングの注意点についてまとめてみました。 1、やり方を伝える 筋トレのような単純な動作でも、チームでの連携トレーニングにしても、正確な動作を知ることは不可欠です。それはトレーニングの核となる箇所を抑えるために必要なことですし、これからメニューの内容を高度にしていくための基礎工事となるからです。 発展的な難しい練習のためには、基本的な原則を叩き込まなければなりません。時には選手には応用を禁じ、単純な反復運動をさせることも必要です。 それは例え筋肉を鍛えるためであれ、技術を鍛えるためであれ、はじめの一歩を踏ませるための重要な手続きなのです。 2、意図を伝える 基礎ができたら、次はコーチの意図を伝える番です。 この練習は、試合においてどういう意味があるのか、何を選手にもたらすのか、どういう状況で伝えるのか。そして何より、この練習をすることで選手たちにどういうことを可能にさせたいのかを伝えなくてはなりません。 例えば単純なシュート練習一つにしても、集中力を高めたいからやるのか、フォームを固めさせたいからやるのか。もちろん集中力も高めてフォームも固められればベストですが、選手は天才ではありません。 「なんでもやれ、とにかくやれ」は通用しないのです。 バスケットの上達には選手の意識が不可欠で、その意識をどう練習内容の一部分に持ってくるかがコーチの手腕です。 3、例外を考慮する 例えば、選手が意図しない行動をしたとしても、そこで即座に注意を与えたり変更を求めたりしてはいけません。もちろん、チームにとって致命的な間違いを犯したときは、言わなければなりませんが、多くの場合、硬直した練習は弊害をもたらします。 モチベーションの低下やアイディアの不足、言われたことしかしない主体性のない選手にしてしまう可能性があるのです。 もちろん、無理やり選手を抑えつけるバスケットでもチームは強くなれます。しかしながら、そこで選手と対話することが出来たら、もっと素晴らしい効果が現れるかもしれません。もしかしたら、選手にとっては新たなヒラメキがあったり、意図が理解出来ていないがゆえの行動だったからかもしれませんから。 こういったことを杓子定規に考えず、総合的に多様な可能性を捨てずに考えるのがコーチの役割です。 4,ラインを定める ここまでできていればオーケーだとか、ここまで出来なければダメだというラインがなければなりません。というのも、この見極めがなければ有限の時間をうまくトレーニングに配分することが出来ないからです。 チームは色々な部分を鍛えなければならず、そのグランドデザインをするのもコーチの役割ですから、ひとつの練習に固執し続けるわけにはいきません。 そこで効率的な練習のために、必ず上限を見極める必要があります。 これは女子チームだろうが、ミニバスだろうが関係なく、すべての指導者がコーチングの際に考えなければならないことです。 全力でトレーニングさせると同時に、頭の中で綿密にチーム全体のことを考えていなければならないのがコーチなのです。 また、選手個人個人に対するラインも頭の中になければなりません。選手にとって向き不向きのプレイはあるものです。その選手の適性やチーム内での役割を考慮して、時には重点的に指導したり、時には妥協することも必要です。 時間も有限ですが、コーチが選手を見れる時間や出来ることも限られているのです。 このバランス感覚がコーチ経験の差にともなって現れてくるでしょう。 以上、4つを簡単にまとめてみましたが、どれも守らなければならない大切な原則ばかりです。 トレーニングにおいてコーチングが果たす役割は重大です。選手が同じように頑張っても、たった一言を理解しているかどうかで成長は大きく変わってきます。その変化の鍵を握っているのはコーチなのです。 その意味で、経験豊かなコーチの一言一言が金言と言えます。 言葉と方針の重みを日々感じながらバスケットに取り組みたいものです。 「あなたがバスケットボールで全国大会に出られない理由」より (ishii morio) ▲
by kamonomiyamini
| 2013-01-25 05:47
| 指導者関係
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