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「北風型と太陽型の教育」

 「イソップ物語」に、北風と太陽が「どちらが先に旅人のマントを脱がすことができるか」という勝負をした話(北風と太陽)があります。
 北風は力一杯吹き付けてマントを吹き飛ばそうとしますが、旅人は寒さを嫌ってマントをしっかり押さえてしまい、失敗します。
 続いて太陽が優しく照りつけると、旅人はポカポカしてきて、自分からマントを脱ぎました。

 教育は、大きく北風型と太陽型に分けられます。
 北風型は、子どもに厳しく接して「叱って伸ばす」教育です。太陽型は、子どもに優しく接して「しっかり説明して心を動かす」教育で、日本では北風型、アメリカでは太陽型が多いようです。
 日本の子どもは「おとなに叱られたくないから」という理由で練習に取り組むケースが多く見受けられます。けれども、アメリカでは「おとなに褒められたいから頑張る」という子どもが大半です。

 人間が誰しも持っている基本的な欲求のひとつに、「他人から認められたい」という欲求があります。特に親や先生のように「認められたい」と思っている存在から褒められると、子どもたちは「褒められたいから」とポジティブな気持ちになり、何にしても上達が早くなります。
 北風型の「怒られたくないから」というネガティブな姿勢では、好きなことにも夢中になれなくなります。子どもを成長させたいという気持ちはアメリカでも日本でも同じでしょうが、「褒めて伸ばす」アメリカ式と「叱って伸ばす」日本式とでは、伸びしろがまったく違います。

 おとなの顔色を伺いながら命令されたことを素直に続けても、そこそこのレベルまでは達するでしょう。でも、好きなことに夢中になり、そこに褒められたいからというポジティブな気持ちが加わり、子どもが自分から気づいて行動をすると、そこには底知れない可能性が広がります。
 しかし、何でもかんでも褒めるだけで100%うまくいくとは限りません。褒め続けているとそれが当たり前になり、「褒められたいから頑張る」というピュアな気持ちが薄らいできます。ですから、叱るときはきっちり叱ることも大切です。

コンディショニング・コーチ
立花龍司著「一流の指導力」より
(ishii morio)

 
by kamonomiyamini | 2013-01-31 22:48 | 指導者関係

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