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「基礎(世界を視野に)」

 バスケセミナーでの、萩原美樹子氏の「元オリンピック選手が語る基礎の重要性」の概要です。

 まず、「基礎」と「基本」の違いを理解することです。
 「基礎」とは、「基になる礎(イシズエ)」ですから、盤石な土台となるものです。それはフィジカルやコーディネーションの要素をいいます。
 そのフィジカルやコーディネーションを基礎とした体に、技術という技を基本から習得するのです。

 その基本の技が弱いのが日本人選手です。
 それは、「すぐに崩れる」、「ボールを強く扱うことが出来ない」、「ドリブルやパスが弱い」、「体の接触を嫌う」
 世界レベルでは、ミニバスの年代に、リズム感、バランス、柔軟性、反応力、俊敏性などといったコーディネーションの基礎を作り、ジュニア世代から体の当たりの強さを基礎としたフィジカルを作り、体を当てにいっても空中でバランスを保つ体幹と、当たり負けしないしなやかさと強靭性ある筋力でシュートを入れ込みます。
 いわゆる、逃げないシュートです。レイアップシュートではなく、ゴール下で競るときのシュートは、クローズアップシュート、パワーレイアップシュートで、DFに脇の体側を当てながらシュートに行きます。これを入れ切って、なおかつバスカンを取ります。

 また、ミニ・ジュニア世代から、サイズにかかわらず、G・Fのプレーが出来てアウトサイドシュートの精度が高いことです。これが出来れば、サイズの高い選手も、ロールインとポップアウトのプレーが出来ることで、チームOFの幅が広がるのです。
 チームOFの幅が 広がることで、相手DFの対応が困難になるのです。そして、僅差で勝利を手にすることができるのです。

 その中で、日本の子供達はボールを持ってからゴールに向かって直線的に、縦に切っていく力が弱いと言われました。つまり、1対1のOFの瞬発力&突破力の弱さです。欧州の子供達はそれが強いということです。
 気持ちというハートの部分もあるでしょうが、欧州では、ミニ・ジュニア世代から練習で、その瞬発力と突破力を形として習得させているのです。
 低い姿勢から、前に向かって強いボールの突き出しから、ゴールに向かった大きな最初の一歩で、相手DFの脇腹をブラッシュしていくのです。
 これは、フィジカルよりもメンタル的な強さが必要です。そのためには、何回も練習で仕掛けさせて、体得させることです。

 さらに萩原氏は、「ゲーム感」を若い年齢から養うことも言われました。基本スキルがある程度出来たところで、ゲームにおける動きの感性を養うこと。そのゲーム感を養うために、さらにスキルアップさせていくことで、子供達はバスケへのモチベーションが上がっていくのです。

 世界を視野に入れた基礎として、ミニ・ジュニア世代に世界的なバスケの流れを取り込んで行くことで、国内のバスケが世界標準になっていくのです。


やっぱりミニバスのブログより
(ishii morio)
by kamonomiyamini | 2012-11-02 21:54 | 指導者関係

指導者がいろいろなコメントや聞いたことを書き込んでいるページです。
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