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「フリースロー」

 特に、競った試合でのフリースローは大切です。
 バスケの試合では、フリースローの試投数(attempt)の多いほうが勝つというデータがオリンピックや世界選手権から出ています。
 フリースローは、時間が止まった状況で点が取れる。しかもディフェンスがいない。自分のリズムでシュートが打てる。このようなシュートを、多く打てるチームが勝敗に有利になるのは当然のことでしょう。
 フリースローが多いということは、相手チームにファウルが多いということです。このファウルをもらうために、オフェンス側は出来る限りシュート体勢でファウルをもらうように狙います。
 そのために、オフェンスはゴールに近いエンドラインにボールを集めて、ディフェンスを中に押し込むように仕掛けることです。一方、ディフェンスの考え方は、ゴールからできる限り遠くの外側へボールとオフェンスプレーヤーを押し出すことです。
 そのディフェンスの考えをつぶすオフェンスプレーが成功すれば、それはディフェンスの崩壊を意味するのです。
 そして、ディフェンスのファウルが重なることで、ファウルトラブルでファウルアウトにならないために、タイトなディフェンスが出来なくなり、さらに、オフェンス側が有利になるのです。

 さて、そのようなオフェンスがうまくいったとして、シュート体勢でファウルをもらうと、フリースローを与えられます。
 そのファウルをもらったプレーが、シュートプレーで、カウントされれば、バスケットカウントによるフリースローになり、その一本のフリースローが入れば、3点プレーとなって、チームが勢いに乗るプレーになるでしょう。
 逆に、シュートプレーでファウルをもらったとしてカウントしなければ、バスケットカウントにはなりませんが、それでも、二本のフリースローはもらうのですから、フリーのシュートチャンスはあるのです。
 最悪なのは、この二本のフリースローを外すことです。完璧な得点の機会を逃すのですから、ファウルしたチームはファウル回数は増えますが、フリースローによる得点を許さなかったことは、結果の勝敗を左右するほど大きな影響を及ぼすのです。
 このため、競った試合の勝敗の行方を左右するのが、このフリースローの確率なのです。要は、フリースローの成功率が有利なチームが勝利を手にすることができるのです。
 フリースローは、動的に走り続けているプレーが突然止まり、心臓の鼓動がばくばくいった中で、静的な状況が与えられ、リングに集中することが余儀なく求められて、なおかつ、一本入れれば同点、二本入れれば逆転し勝利を手にするようなフリースローなど、ノーマルな心理状態でいられるわけがないのです。
 それを、平然とやり抜くメンタルな強さが必要です。

 たかが、フリースロー、されど、フリースローなのです。

 フリースローの指導は、この追い込んだ状況の中で、どれだけ連続してシュートが入り続けるかを、早鐘の鼓動状態の呼吸を調えてから打っていくのです。

 練習では、スプリントのあと、2メンのあと、3メンのあと、5メンのあとなどの走りきった練習直後に、4分間、「5の5」と称するフリースロー練習をしています。
 体育館内の6つのゴールを使い、4分以内にフリースローを5本打って連続して入れること。連続せずに途中で失敗したら、また1本目からです。
 出来た者は給水休憩をするというものです。一度やってみてください。

 今ではだいたい、ほとんどの子供達は、3分以内に終わっています。その時に、入れる!という思いではなく、入るというイメージでシュートを打つことが大事だと指導しています。


やっぱりミニバスのブログより
(ishii morio)
by kamonomiyamini | 2012-10-19 00:17 | 技術

指導者がいろいろなコメントや聞いたことを書き込んでいるページです。
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