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「見直しましょう、咀嚼(そしゃく)」(噛むことの大切さ)


 噛むことの大切さは誰でも知っているのに、噛めない子どもが増えています。咀嚼は脳の働きを促したり、肥満の予防につながるなど多くの効用があります。
 邪馬台国の卑弥呼の時代は、1回の食事で噛む回数が4千回近くで、時間は50分くらいだったのが、現代の食事では620回、たったの11分という時間だそうです。
 咀嚼回数の減少は、子どもの大好きなオムレツ、カレー、アイスクリーム、サンドイッチ、ハンバーグなどの俗に言う「オカアサンハヤスメ」(お母さんは休め)と表現される食品に関係があります。これらは軟らかくてよく噛まないでも、のどを通ってしまいます。
 昔はおふくろの味と言われましたが、現代の食材は「袋の味」になってしまったようです。しかも一家だんらんの場がなくなり、一人で食べる孤食化の傾向にもなり、それが噛む回数や食事時間の減少につながっているそうです。
 咀嚼の効用は、まず肥満予防、さらに味覚の発達や言葉の発音がはっきりすること。脳の発達の促進もあります。また、歯の病気の予防、がんの予防、胃腸の働きの促進など多くが挙げられます。
 それでは、どうしたら子どもたちに噛む習慣をつけられるのか。噛まないからと好きなカレーやスパゲティを取り上げるのではなく、カツカレーや貝類を入れたスパゲティにするなど、噛まなければ食べられない食材を入れる工夫をすることです。
 もつひとつ、キシリトール入りのガムも虫歯の予防に効果があるとされ、よく噛むことによって唾液がよく出るので、歯を清潔に保つ働きもあります。ただ、体育館の中で噛んでもらっては困りますが。
 お宅のお子さんは大丈夫ですか?ご家族の食事を含め、咀嚼を考えてみてください。


(日本咀嚼学会理事長、神奈川歯科大学教授 斉藤 滋氏コラムより)
(ishii morio)
by kamonomiyamini | 2012-06-23 10:30 | 保護者の皆様へ

指導者がいろいろなコメントや聞いたことを書き込んでいるページです。
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