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「勝っている時こそ、次のことを考える」

 試合が想定通りに進み、ある程度の点差をつけて勝っている時、これは理想的な展開ですが、どんなに好調であっても次に何が起こるかわかりません。
 相手の変化する戦略に対応することも大切ですが、一番重要なのは、自分たちの戦い方に狂いが生じないようにすることです。

 まずは見極めることが重要です。得点差に慢心すると、ルーズボールを追わないことがあったり、失敗したことに、照れ笑いするなどの選手の変化を見逃さないこと。日頃からの意識づけの取り組み方が大切ではあるのですが・・・
 それだけではありません。逆に調子に乗りすぎて、身体が動きすぎて、普段しないようなファールをしたり、疲労度が大きくなってしまったり、そういう変化が、自分たちの戦い方を狂わせます。

 選手起用をうまく考えて行く必要性は、勝っている時にも必要になってくると思うのです。新しい選手を投入する時には、今までの流れを変えないこと、他の選手との噛み合わせがうまくいっているかということをチェックし見極めることが重要です。
 その結果によって、前の選手を戻す、新たな選手を入れるという対応が必要になるからです。特に、ミニバスは原則4Q以外は選手交代ができないので、よく考えなければなりません。
 ほかのパターンとしては、状態が悪いのに勝っているという場合。これは、自分たち以上に相手の状態が悪いということ。必ず相手の方が先にタイムアウトをとるはずですから、その時の指示が重要でしょう。
 たまたま勝っているだけであると選手に伝え、自分たちのバスケができるように的確な指示が必要です。相手が立ち直るべく、タイムアウトをとっているわけですから、相手が立ち直るのが早いか、自分たちが自分たちのバスケができるようになるのが早いかの勝負になるわけです。

 自分たちがどの状態、どのタイミングでタイムアウトをとり、どんな立て直しを図るかも大切ですが、相手のタイムアウトのとるタイミングをも想定し、それを利用するような、したたかな準備も必要です。

 それが、勝利への道となるのです。


「バスケットのちから~籠球論語~」より
(ishii morio)
by kamonomiyamini | 2012-11-13 23:32 | 指導者関係

指導者がいろいろなコメントや聞いたことを書き込んでいるページです。
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